たった一年間の電車通勤だったけど、東急の電車には思い出がいっぱい詰まっている。
 K運用を狙い、新越谷の乗り換え階段を走ったり、わざと一本ずらして乗ったりと苦労した分、8500系に乗れたときの喜びは計り知れないものがある。朝の車内では、うとうとすることも多かったが、仕事の書類に目をとおし、あれこれ考える毎日であった。仕事帰りは同僚と駅前で飲んだあと、ほろ酔い気分のまま乗り、西新井まで寝過ごしたことも今では笑い話。
 職場が変わり、もうこの電車に乗る機会も減ると考えると、寂しく思える。